
兵庫県が進める、避難所に指定された学校体育館への空調導入事業です。災害でライフラインが止まることを想定し、電気式ではなくプロパンガスを燃料とするガスヒートポンプエアコン(GHP)を採用しています。発電機と組み合わせることで、停電時でも空調を動かせます。安福冷暖は設計から施工までを一貫して担当し、これまでに3校で施工を終えました。
事業の概要
| 施設 | 兵庫県内の避難所に指定された学校体育館 |
|---|---|
| 空調方式 | ガスヒートポンプエアコン(GHP)/燃料はプロパンガス |
| 停電時 | 発電機の電力で運転を続けられる仕組み |
| 発注方式 | 設計・施工の一括発注(設計から施工まで1社で受注) |
| 実績 | 3校で施工完了(2026年10月時点) |
なぜ避難所の体育館に空調が必要なのですか?
災害時、学校の体育館は地域の避難所になります。夏の猛暑や冬の寒さの中で長く過ごすと、熱中症や体調悪化のおそれがあるため、避難生活を支える設備として空調の整備が進められています。
体育館は天井が高く、床面積も広い大空間です。一般的な教室とは必要な能力や機器の配置がまったく異なるため、建物に合わせた設計が欠かせません。ふだんは授業や部活動、地域の行事で使われる場所なので、平常時の快適さと使いやすさも両立させる必要があります。
なぜ電気式ではなくガス式(GHP)なのですか?
大きな災害では電気が長く止まることがあります。GHPはガスエンジンで圧縮機を動かすため、運転に必要な電力が少なく、発電機の電力でも動かせます。燃料のプロパンガスは敷地内に備蓄できるため、停電時も避難所の空調を確保できます。
停電時は 発電機が、室外機・室内機の制御やファンの運転に必要な電力をまかないます。
「設計から施工まで一貫して受注する」とはどういう方式ですか?
設計と施工を分けずに、1つの業者がまとめて請け負う方式です。空調の設計だけでなく、ガス設備・発電機・電気設備との連携や、学校運営に合わせた工程まで1社で責任を持つため、専門性の高い限られた業者だけが参入しています。
- 大空間に合わせた設計 天井の高さや窓の配置、ステージの位置をふまえて、必要な能力と室内機の配置を決めます。
- ガス・電源との連携 プロパンガスの供給設備や発電機と組み合わせ、停電時にも確実に動く構成にします。
- 学校運営に配慮した施工 授業や行事の予定に合わせて工程を組み、安全に配慮しながら工事を進めます。
施工の様子
体育館の壁面上部に室内機を並べて設置
ギャラリー下に設置した室内機
ステージ側から見た体育館
体育館の側面に並ぶ室内機
これまでに施工した3校
兵庫県内の学校3校で施工を終えています。学校名は伏せて、所在地域のみご紹介します。
事例1神戸市須磨区の高校
フェンスで囲って設置したGHP室外機
校舎の軒下に沿わせて配管を敷設
燃料のプロパンガスを収めるボンベ庫
体育館の壁面に保護ガード付きで設置した室内機
事例2西宮市の高校
校舎下のスペースに設置した室外機
ギャラリー下に並べて設置した室内機
軒下に通した配管(カバーで保護)
ボールが当たらないようガードを取り付け
事例3神戸市西区の特別支援学校
体育館の脇に新設したシャッター付きの設備庫
木の壁面に保護ガード付きで設置した室内機
校舎脇にフェンスで囲って設置した室外機
体育館の全景(窓の上に室内機を設置)
これまでの実績と今後の予定は?
これまでに3校で施工を終え、4校目の入札が控えています。
安福冷暖は、ダイキン空調機特工店として学校・病院・公共交通機関などの公共施設の空調工事に数多く携わってきました。避難所の空調整備や、体育館・工場などの大空間の空調についても、計画段階からご相談いただけます。
