兵庫県小野市の工場様からのご相談です。
「とにかく暑くて作業にならない。なんとかしてほしい」という切実なご依頼でした。
現場は1000㎡(約300坪)もの広大な空間。しかし、そこで作業されている従業員様はわずか10名程度でした。
この広い空間全体を冷やすためには、本来ならば莫大な設備投資と電気代がかかります。「コスト的に現実的ではない」と、空調導入を半ば諦めておられました。
広い工場で「人だけ」を冷やすなら、床に置くタイプのスポットエアコンが一般的です。しかし、従来型には致命的な弱点がありました。それは「排熱」です。
そこで今回ご提案したのが、ダイキンだけの独自製品「マルチキューブ」です。
キャスター付きで手軽だが、本体の後ろから熱風(排熱)が出るため、工場全体の温度を上げてしまい、効率が非常に悪い。
室外機と冷媒配管で繋ぐため、排熱はすべて屋外へ放出。冷気だけを工場内に届けるため、空調効率が劇的に高い。
エアコンには「空間を冷やす」か「人を冷やす」かの二択しかありません。
今回は1000㎡という広さに対し、徹底的に効率を追求しました。
通常、1000㎡の工場全体を冷やそうとすれば、とんでもない馬力数と電気代が必要です。
しかし、「マルチキューブ」を使って作業者のいる場所だけに冷気をスポット配置することで、工場全体でわずか10馬力程度の設備容量で済ませることができました。
導入後、お客様からは大変お喜びの声をいただきました。
「以前のスポットクーラーは後ろが熱くて不快だったけど、これは本当に涼しい風だけが来る」と、現場の作業員様から大好評。
経営者様からも、「1000㎡を冷やすコストを覚悟していたが、10馬力の電気代で済んで本当に助かった」と、ランニングコストへの貢献を高く評価いただきました。
ダイキンにしかできない「マルチキューブ」という選択肢が、工場の熱中症対策と省エネを両立させました。