兵庫県三木市の鍛造工場様の事例です。
鉄を加熱し、叩いて成形する鍛造の現場では、作業の熱が室内にこもります。そのため、真夏の外気よりも室内の方が暑くなるという、非常に厳しい環境でした。
こうした現場では、一般的なエアコンを室内に取り付けても、思うように冷えないことがあります。理由は、エアコンが冷たい風をつくる仕組みにあります。
エアコンは、吸い込んだ空気を冷やして吹き出します。このとき、吸い込む空気と吹き出す風の温度差はおよそ15℃でほぼ一定です。
たとえば35℃の部屋でエアコンをつけると、35℃の空気を吸って約20℃の風が出ます。室温が34℃に下がれば約19℃、33℃なら約18℃と、室温が下がるにつれて吹き出す風も冷たくなっていきます。
つまり、吸い込む空気が低いほど、冷たい風が出るという仕組みです。
ところが鍛造工場のように室内の方が外より暑い場合、室内の熱い空気を吸い込むと、吹き出す風もそれだけ高くなってしまいます。
この現場では、室内の空気より外の空気を吸い込んだ方が、冷たい風をつくれるのです。
※温度差を約15℃とした場合のイメージです。実際の温度は機種や条件によって異なります。
外気を吸い込むには、エアコン本体を屋外に置く必要があります。ただし、屋外に設置できる機種は多くありません。
そこで今回ご提案したのが、ダイキンの屋外設置型・一体型エアコンです。本体の側面にフィルターが付いており、横から外気を吸い込んで、冷やした風を上から吹き出します。
吹き出した冷風は、空調ダクトで工場内に引き込み、作業場の近くまで届けています。
「エアコンを付けても効かない」という現場では、
機器の能力ではなく、吸い込む空気に原因があるかもしれません。